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2017年10月22日 (日)

怖い絵 斬首の斧と断頭台

2017年秋

東京は上野で開催中の「怖い絵」をさっそく鑑賞。
目玉ともなっている「レディ・ジェーン・グレイの処刑」は圧巻

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単に王族の血筋に生まれただけで権力闘争に巻き込まれ、望まない王位に昇りはしたもの9日で廃位、ほどなく幽閉、処刑されたイングランドの女王、ジェーン・グレイ。

侍女が泣き崩れる傍らで、
純白の死に装束をまとうジェーングレイ。
白亜の衣から覗くのは、労働を知らない白く滑らかな手。
手探りで探すのは、自分の首を横たえるための断頭台。

傍らには赤タイツの処刑人が斧を携えかしこまっている。

キャッチコピー
「どうして。」

望まない即位、そして処刑へと至る彼女の胸中を察してあまりある

さて…
というか、さっそく斧マニアとしての
「レディ・ジェーン・グレイ」鑑賞法。

西洋斧と言えば柄の曲線美が持ち味だが、湾曲式の絵が考案されたのは18、9世紀の北米。だから1554年にロンドン塔で女の命を絶った柄の斧は必然的に中世ヨーロッパそのままの直線柄として描かれている。

もっとも絵の作者であるポール・ドラローシュは19世紀のフランス人画家・生きた時代より300年も前の話だから歴史考証の細部には誤りもあろう。
だが中世から近世へといたる時代の斬首の斧は、直線柄であったのは間違いない

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これが、実際に使用されていた斬首の斧と断頭台。
書籍「怖い絵」の著者の中野京子は絵の中の斧を「いかにも切れ味の悪そうな斧」とけなしていた。だがたとえ鋭敏に研がれていたとしても、上の写真のごとく滑りやすそうな円形断面の絵、そして重量感に欠けるアンバランスな刃の形では失敗も多かったろう。

ジェーン・グレイの処刑は、史実によれば首尾よく済んだらしい。だが腕の悪い首切り役人に当たれば悲惨なもので、高貴な女性の細首に10回斧を振り下ろしても断ち切れないドヘタクソもいたらしい。そんな処刑人は見物する群衆から罵声を浴びせられることになる。

極端な話、丸太の表面を削いで角材を作るときに使う「ハツリ斧」のほうが、よっぽど斬首には便利そうに見えるのだが。

断頭台とは、斬首のときに首を載せる台の事。
ギロチンが普及したのちはその代名詞として用いられ、マリーアントワネットの最期を「断頭台の露と消えた」などと表現している。だが斧や剣、刀が主役の時代は、この薪割り台のようなごっつい台が「断頭台」だった。

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首を載せる部分はズレが生じないよう、窪みをつけてあるのが何とも心憎い。だが一番上、ジェーングレイが手探りで探す断頭台は台形状であり、上面がどうも狭い。
いくら少女の細首とはいえ、載せるのは心もとない気がしてならないのだ。
絵画としての演出といえばそれまでだが。

血を吸わせるために敷かれた麦わらにはまだ麦粒が残る物がある。
粉に挽かれてパンになることもなく、畑にまた蒔かれることもない。
彼女の運命と相まってなんとも残酷無念。

以上、斧マニアから見た「怖い絵」でありました。

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2017年10月 8日 (日)

薪割り時の事故・革靴は斧の一撃に耐えられるか?

薪割り斧と伐採斧でアウトドア用の革靴に一撃を加える?

結論・ 安全靴を買おう!


2017年8月31日 (木)

圧縮空気で火を起こす

マッチやライターに頼らない発火法といえば、火打石。
さらに以前は、木を擦った摩擦熱で火を起こす。

これが世界的な常識。
摩擦熱の発火法はおそらく人類が火の使用をマスターした数万年前から存在する歴史ある方法だ。

だがインドネシアの一部には、それら摩擦法や火打石とは全く異なる、「科学的」「力学的」な発火法があるから恐ろしい。

それが「圧縮法」

この発火法には「簡単だが特別な道具」が使用される。
手のひらに収まるサイズの、小さなピストン条の道具。
ちょうど「先に穴のない水鉄砲」のようなものだ。

まずピストンの「雄」の部分の先端に少量の「ほくち」を擦り付け
その上で「雌」の部分に一気に突きいれる。
ピストン内部の空気が圧縮されて発火点に達し、ほくちに火が移る。

あとはその火種を炎に育てればいい。

このような科学的な発火法がなぜインドネシアのみに伝えられているのかは謎だが、
コンパクトな利点を生かして現代アウトドアメーカーでも製品化されている。

買って試してみるのも一興かと。

2017年7月13日 (木)

イタリア式伐採斧

「italian felling axe」(イタリア式伐採斧)と題された動画

西洋斧ながら曲線柄ではない。
伐採斧ながら刃渡りが広い。

アメリカに渡って進化する以前、
本来のヨーロッパ斧の形状が受け継がれた斧ではないかな。

でも切れ味は抜群だ。

2017年6月 4日 (日)

ニュージーランドの巨樹・カウリ

アメリカ大陸にオーストラリア
温帯や熱帯で白人が来るまで鉄の道具が無かった地域には共通点がある。
とんでもない巨木があちこちに存在していたという事だ。

アメリカ西海岸にはセコイア杉
オーストラリアにはユーカリ

石斧は、鉄の斧の四分の一の威力。
とんでもない大木を倒すにはどうしても手間がかかる。
第一、大木を倒しても使い道が無い。
家も船も、手ごろな木でいい。

だから大木はそのまま残されてさらに成長して大きくなる。

さて白人が来るまでは先住民族・マオリの天下だったニュージーランド。
やはり独自の大木が存在する。

それが「カウリ」だ。

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南洋スギの一種である巨木。

樹齢は数千年、樹高は50m、直径は数mにも及ぶ巨木。
材は芯が詰まり硬すぎず柔らかすぎず、しかも根元から枝分かれせずまっすぎに幹が聳える。だからカヌーの原料として最適、原住民のマオリ族は一定のおきての元にカウリ材を大切に伐り出して船とした。

だがやがて白人が到来すると、カウリは家具材や船材として大々的に伐採されるようになる。いくら数千年の木でも、鉄の斧に森林鉄道、そして白人の販売経路にはかなわない。

H_1993_224_132_1 Photo かくてニュージーランドの北島の大半を覆っていた森林は乱伐され、現在残るカウリは白人渡来以前の数パーセントと言うありさま。1951年にいたり、カウリの伐採は完全に禁じられた。

現在、ニュージーランド北島の一部には伐採を逃れたカウリの森が森林公園とされ、近隣にはカウリの巨大な板を展示したカウリ博物館もある。

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美しいカウリの木目。だが伐採は禁止だから、日本の「屋久杉、うもれ木」と同様に地中に埋もれたカウリの丸太を掘り起こして細工物に使っているようだ。

カウリ樹脂の琥珀「カウリガム」

 


2017年4月15日 (土)

BBQおすすめ炭

いよいよ春、アウトドアシーズン。
ハードなアウトドアはともかくとして、ビギナーでも楽しめるのがBBQ

BBQグリルは、まずはコールマンのグリル、それも赤い色が目印の「スパイダーステンレスグリル」を選びたい。


火床が「引き出し式」になってるから、燃焼中でもスムーズに炭をつぎ足せる。
一般的なグリルでありがちな、「メンバー全員で大騒ぎして、網持ち上げて炭のつぎたし。丸い芋にトウモロコシがゴロゴロころがって墜落!」なんて悲劇も避けられる。

そしてその炭だが…

気張って備長炭なんかを買う必要はないのだ。高い上に、火が元凄くつきにくい。ド素人にはおすすめできない。かと言ってボロボロのバーベキュー専門マングローブ炭は火持ちがわるい、オガ炭は火力が弱すぎる…

おすすめはナラの木の炭だ。火がある程度はつきやすい上に、火力もあって長持ちする。そして、値段も手ごろ。

楢炭といえば、やっぱり岩手県の「岩手木炭」。


ネット販売で見逃せないのが、北海道の白老産、浦幌産のナラ炭。


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国産 炭 お得なアラ炭15kg北海道 十勝産 みずなら
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15キロ入りのバラ炭は4000円ほど。
でも炭は腐るものではない。
大量に買いこんで、BBQのたびに少量を分けて持ち出すのもオススメ。

2017年4月 6日 (木)

1984年 オーストラリアの開拓村。斧による製材

1984年 昭和59年 オーストラリアの開拓村。

すでにカラーフィルムの時代ながら、僻地の開拓村では19世紀さながらの生活が営まれている。斧でユーカリの巨木を伐採し、ブロードアックスで側面を剥ぎ、フロー(割り鉈)でこじる事で厚板に加工する。

家の壁も牧の柵も、すべて手作業の生活。ジーンズのブルーさえなければ、30数年前の映像とは信じられない。

それにしても、出演者の斧使いには目を見張るものがある。

巨木に正確に打ちこみ、効率よく受け口を刻んでゆく。
三角形に切りこまれた受け口の下部は、素人の腕ならどうしてもガタガタになりがちだ。しかしジーンズの大男が振るう斧は、まるでカンナでもかけたように水平、なめらか。

生活にはぐくまれた技術は素晴らしいものだ



2017年4月 1日 (土)

1952年 オーストラリアの木こり

1952年、昭和27年。
オーストラリアのユーカリ林における伐採作業。

材木運びはすでにブルドーザーが導入されていながら、伐採作業はいまだに斧と鋸による手作業。北米の木こりと同様に大木の幹にスプリングボードを差し込んで足場を作り、その上で「曲線を帯びた柄」の斧を振るう。

木がグラリと傾けば、危険を促すために発する言葉は「ティンバー!」(材木!)これも北米と同じだ。そして、周辺で一番高い木に登って上端を切り落とし、「吊り上げの柱」として利用する知恵も同じだ。

ユーカリの木は、高いものになれば樹高100mにもなる。北米以上の技術が必要とされるだろう。

ユーカリの木からは香しい香りがするから、汗まみれの作業も気にならない?



2017年2月 2日 (木)

バイクツーリングでも薪ストーブ

たき火がうれしい冬キャンプ。
それはバイクツーリングでも同じ。

でも今どき、直火焚きなんかは厳禁だ。
だから焚火台とくるわけだが、コンパクトが身上のバイク旅。
簡素な仕掛けしか載せられない。

これでは鍋もかけられず、本格的なご飯が炊けない!

そんな方には笑's フォールディング薪ストーブ 「焚き火の箱G-sp2」


重さ5キロ、一辺約40㎝、バラバラに折りたためる「携帯式薪ストーブ」だ。

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携帯式ながら奥ゆき30㎝以上だからある程度の薪も焚ける。
10㎏の重さに耐えられるから、極端な話、ダッチオーブンも乗る。

そして薪のくべ口は強化ガラス付きだから、焚きつつ炎を眺めてゆったりとした気分にひたれる。

もちろんテント内で焚くのは火災の危険もあり厳禁。
全くの野外か、土間住まいのタープ内での使用が基本。


使用の際には転倒防止にペグダウンして、
そして別売りの「煙突」を装着したうえで焚く。

それでも暖房を炊事を同時に楽しめる薪ストーブ。
シンプルが身上のツーリングでも、使わない手はない!

2017年1月21日 (土)

たき火は広葉樹の薪で

キャンパーのあこがれ、冬キャンプ。

ゴチャゴチャ混む夏とは打って変わって静かなサイト。

はや沈む夕日を背にして興した火は赤々と燃え上がり、サイトを照らす。
ダッチオーブンからは芳香が香り、一座の心もぬくもる。

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しかし問題は薪だ。
キャンプ場で売られている薪と言えば、たいていは杉板の端切れ。
筋が通った針葉樹だから、ド素人の持つミニ鉈でもパッカーンと小気味良く割れる。
その上火付きも良い。

しかし…
杉材は火力が弱い!
すぐ燃え尽きる!
そして、熾火ができない!

だからダッチオーブンの上火として載せようにも灰となって料理に手間取る。
瞬時に燃え上がり燃え尽きるのが前提のキャンプファイヤーならば、杉の薪がいいだろう。でも料理をじっくり楽しみ、食後にホットウイスキーで人生を語らいたいならば杉の薪など問題外。

冬キャンプには広葉樹の薪を用意したい。
楢、クヌギ、カエデ、イタヤ。

多少硬くて重い。素人の鉈などすぐに跳ね返す。
多少火付きこそ悪いものの、燃え上がれば高い火力を維持しつつ長時間燃え続け、最後には膨大な熾火と灰を残す。

熾火でのバーベキューにダッチオーブン調理、さらに灰に埋けての焼き芋など、まさに冬キャンプを体現したような樹種の薪だ。

でも、キャンプ場で運よく広葉樹の薪が売られているとも限らない。

だからオートキャンパーは、広葉樹の薪を持参するに越したことはない。
段ボールづめで配達してもらえる広葉樹の薪。

楢、クヌギ、イタヤカエデ。

キャンプの語らいはこれで決まり!


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でも広葉樹の薪は固く、点火時は多少火付きが悪くで手間取る。だから薪割り用の手斧を忘れないように。
グレンスフォシュ斧でもミニハチェットでは威力が小さいので、多少大きめのワイルドライフあたりで。


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