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2008年1月30日 (水)

三方六

北海道の冬は寒い。地球温暖化でも、断熱建築が整備された冬でも寒い。

そのような寒い冬、家をあたため家人の命をつなぎ、団欒の中心となるのはやはりストーブだった。

物資がすべて不足していた開拓時代。高温多湿で夏向きな「内地」の建築をまねて作られた家の中では、昼も夜も火が焚かれ家族の命を守った。

秋九月、本州ではいまだ残暑の折にはや火が入れられ、5月半ばにいたってようやく役目を終える寒冷地のストーブ。ゆえに、焚かれる燃料は膨大なものにのぼった。

たとえば薪ストーブ。北海道でも特に寒気が厳しい十勝地方ででは、一年に焚かれる薪の量は3敷から4敷にも達する。

「敷」とは、薪を計量する際の単位である

直径一尺二寸、長さ2尺の丸太を四つ割りにすれば、断面の一変がそれぞれ6寸、長さ2尺の薪が出来上がる。この大きさの薪を「三方六」という。三方六の薪85本くらいで一敷。

そして三方六の薪85本を積んだ体積である、縦60cm、横180cm、高さ150cmの容積に収まる薪の量も1敷で勘定する。いずれにせよ、膨大な薪の量だ。一冬に三敷の薪を焚き、夏に一敷の薪を焚いて一年が過ぎる。

北海道帯広市は菓子の町。地元産の大豆に小豆、麦に馬鈴薯、乳製品を利用した銘菓が競う中で、老舗「柳月」が誇るのは「三方六」。

細長く分割されたバウムクーヘン。外側にはホワイトチョコレートとミルクチョコレートのマーブル模様が美しく、外見はまさに白樺の樹を割って作った、薪そのまま。

箱に添えられた、鋸を模したプラスチックナイフでお好みの厚みに刻み、口に入れる。

オレンジを思わせる芳香が口の中ではじけ、やがて舌の熱でとろける樹皮、もといチョコレートのコンビネーションの軽やかさ。

濃く淹れたセイロン紅茶とともに味わい、北の大地とともに生きた開拓民の昔に思いを馳せるのだ。

三方六 1本 三方六 1本
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コメント

僕も斧が大好きなんですが・・・このサイトは素晴らしいですね^^勉強になります。  ホラー映画は怖くてみれねぇ;;ちょっと残念??^^;

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