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2011年10月 3日 (月)

斧の時代の終焉

アメリカにおいて斧を大量生産しているメーカーは、コリンズ社、やマンエッジツール、ケリー、アメリカンツールカンパニーなど。いずれも鍛冶職人の手工業だった斧作りが、大規模な生産ラインへと発展した。鍛冶屋の親父がごつい腕で握る鎚の一打ち一打ちが、巨大な動力ハンマーの連打へと様変わりする。

アメリカにおける斧の研究と製作技術は19世紀に最盛期を迎え、全米の風土やそれに伴う植生、さらに使用目的に応じて数百種類もの斧が生み出された。

E10007b

http://www.youtube.com/watch?v=PcEto_Q8MlY&feature=related

(1947年、カリフォルニアにおけるセコイアの巨木の伐採風景。斧や手挽き鋸作業の中に、動力鋸が一部で使われている。)

1850年代から1950年代の100年間にわたり、製造と使用のピークにあったアメリカ斧。その一方で1870年頃に伐採用の鋸が開発され、伐採時における斧の役目は「受け」を切り込むのみとなる。

さらに1960年代になれば本格的に「チェンソー」が普及し、旧石器時代より約1万年、人類の生活とともにあった由緒ただしき道具・斧は完全にお株を奪われた格好となってしまった。

仮に今現在、英語圏におけるインターネット検索で「ax」「axe」「axes」と打ち込もうものならば、斧よりもギターに関するページがヒットするとか。

しかしながら、今なお少数の職人や好事家に愛好されるのが斧である。排気ガスにまみれた唸り声よりも、はるかに軽快な音を立てて木を刻みこむ。なおかつ、環境に与える負荷が少ない。それを持ち上げる人力さえあれば、人力そのままのスピードながら役割を果たしてくれる。

人類が宇宙にコロニーを築く時代になろうとも、人間の装備に含まれるだろう斧。

斧が滅ぶ時は、人類が消滅するときだろうか。

Fig030

現代の鍛冶屋が復元した、原住民との交易用斧。ハート型の透かしは、バレンタインデーの贈り物に最適?

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