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2013年11月17日 (日)

自作の斧の柄

Img_20131116_221417

まずは上の写真を。

外した襖に立てかけられたのは斧と斧の柄。
左側の斧は、10年ほど前に東京都下の古道具市にて買い求めた古い洋斧に、
新たに自作の柄をすげて完成させたもの。

右側はもともと嵌っていた古い柄である。

Img_20131116_221543

あちこち鎚痕が残るデコボコのフォルム。
微かに青ペンキが残る表面はほぼ錆に覆われ、柄も完全に朽ちていた。
試し切りとして青竹に伐りつければ半分ほど食い入ったものの、
刃がガクリとゆるむ感触が伝わる。

木製の朽ちたクサビを打ち込まれた柄も劣化し、
グラグラ動かせばじきに抜け落ちた。

Img_20131116_221609

折しもネット上にて「斧の達人」と知り合った時分だったものゆえ、
アドバイスを受け入れて「自作の柄」を作ってみた。

素材は渋谷の東急ハンズで買い求めたタモ材、2000円。
本来ならば北米産のヒッコリーを使いたいところだが、
日本では入手が難しい。
しかし日本産のタモ材はバットにも使用される、堅さと粘りが身上の素材だ。
やはり北米で斧の柄として使用されているアッシュ材とも植物学的に似通っているため、
これで納得する。

まずは長さ180㎝の角材を、真ん中から二つに切る。
これで90㎝の長さの柄が2つ出来上がる計算になる。

角材の上にお古の柄を載せ、鉛筆で輪郭線を描く。
もちろん曲線美が身上の、洋式の柄にするのだ。

その上で鋸を入れて余計な部分を割り取り、
鉈で大まかな形に削り上げる。
言葉で書けば簡単だが、これが気を遣う。
鉈で切りつければ音が大きく響く。
都会暮らしではとにかく気を使ってしまうのだ。

それでも大まかに削り上げたのちはオピネルのナイフで細部を仕上げ、
その上でカンナを掛ける。
角材から抜き出した柄でも面を取って丸みを付ければ、それなりの姿になる。
そしてお手本の古い柄より太目で無骨ゆえ、かえって掌になじみが良い。

しかし困ったのは、出来上がった柄を刃のヒツ穴に差し込む作業だ。
錆びてグサグサにささくれた穴の摩擦が大きく、柄は容易に入り込まない。
入り込まないからこそ、一度差し込めば抜けないという面もあるだろう。
しかし打ち込めばガンガンと大きな音が出て、掘削以上に近所迷惑だ。
それでも何とか差し込み、木のクサビを打ち込んだうえで鉄クサビでとどめ。
残った隙間は樹脂で仕上げする。

さて出来上がった自作柄の斧は、初仕事として実家の庭の掃除をする際に持ち込む。
庭先のナナカマドの幹に伐りこんでみたところ、サクリとたやすく食い入った。
(同時に持参した、グレンスの両刃斧の方が威力バツグンだったことは、この際内緒w)

刃先が軽く持ち運びやすく、それなりに威力もある斧なので、
その後も流木を切断して焚き火をするときなどに愛用している。
しかし…
案外タモ材はもろいのだ。
上の写真にもあるように、切るべき木に打ち当てて傷めてしまう。
ひと冬分の薪割りでもすれば一発で折れるだろう。

そして…
このブログで以前、
「柄を作る際、木目の流れは刃の向きと平行に!」と書いた記憶がある。
Fig036

Img_20131117_001537

こちらは、見事に直角になってしまっているではないか。
嗚呼!

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