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2017年1月 8日 (日)

八甲田山で食べたいもの

日露戦争の開戦を目前とした1902年冬。
青森県八甲田山山中で行軍訓練をもくろんでいた日本陸軍第8師団の歩兵第5連隊は猛吹雪に巻き込まれた。

気温はマイナス20度。

体感温度ともなれば実にマイナス50度以下。
弁当の握り飯は凍って口に入らない。
ビバーグ用に雪洞を掘ってもサラサラ雪は崩れる。
2m掘っても地表に達せず、仕方なく雪の上で炊事の火を起こす。

火が起るにつれて土台の雪が解けて火が消える。
釜の支えが傾いて煮えない。
結局、炊けた生煮えの飯。それも、とても全員には行き渡らない。

せめて、鉈や手斧でもあれば。
生木を切って火床を作り、安定して火を熾せたものを。

飢える兵らは睡眠不足のまま出立し、もうろうとした意識の中で前日にも勝る風雪にさいなまれた。

道を失い谷に落ち
用便を足そうにも指の感覚を失って服を脱げない
そのまま垂れ流せばそこから凍って斃れていく。

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こうして一個隊210名のうち、死者は実に199人!
世界山岳史上にも例を見ない大量遭難死となったわけであります。

さて
なぜここまでの死者を出したか。

・地形や気候に詳しい地元民の忠告を無視した
・雪中行軍ながら、防寒の備えがお粗末だった

ただ…
もし彼らが鉈でも持っていれば、薪を作れたろう。
銃剣では小枝すら落とせない

現代的に「焚火台」でもあれば事態は異なっていただろう。


そして「凍ってしまう米の飯」「炊くのに水や燃料がいる生米」ではなく
そのまま口にでき、なおかつ凍結の恐れのない、水分の少ない保存食物でもあれば。

もちろんカロリーメイトなんかない時代。
そんな欲求に合致する食べ物と言えばまず乾パン

でも、意外なことに日本の伝統食品にもそんな欲求にこたえる食品があるのです。


炊いた米を洗ってから干し上げた「干し飯」。
今でいうアルファ化米


生米を炒ってサクサクにした「焼き米


そして、薄く切った餅を凍結乾燥した「凍み餅

これらの食品なら、固くて噛む必要があるとしても何とか食うことができる。

せめてマタギの知恵を学んでいれば、
気候を読んで延期する柔軟性があれば
かくのごとき悲劇もなかったろうに

名作映画のネタが無くなりはするものの)

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