斧マニアから見る「鬼滅の刃」
斧マニアとは、斧のことばかり考えている人種である。
斧を用いた事件が起これば、その凄惨さ事件に至る経緯よりも、用いられた斧の形式に興味が向く
流行の小説やマンガ、映画に斧が登場すれば、物語性や演出よりも斧の形状にツッコむ
そんな斧マニアから見る「鬼滅の刃」
斧マニアは流行性よりも、斧の形状にツッコむ
アニメ第一話
平穏な炭焼きの生活。
主人公は炭を町へ売りに行く。
いくら何でも炭を直に背負い篭に入れるのはおかしい
俵なりカマスなりに包装した上で運ぶのではないか、と思われるが、さすがにそうツッコむのはヤボ
少量の炭を買い求める人々のために、炭の量り売りを考案した!と解釈しよう。
そんな新式の商売の発明、新たな利益からもたらされる夢はあえなくついえた…
そんな結末など予想もつかない、平和な冒頭部
動画2分三十秒ころ
主人公・炭治郎の弟・タケオが担ぐ斧
時代背景を考えれば洋斧ではなく、和斧なのは当たり前。
だが、きちんと柄の手元にグリップがある。
アニメ制作者は目の付けどころが違う。
柄が直線的な和斧は、ときにスッポ抜けの事故がある。
手の油気でスルリと滑らかにコーティングされた柄
振りかぶった瞬間に掌から放たれたならば…
そんな悲劇を避けるため、洋斧同様のグリップがあるのは心憎い
案外、アニメ制作者は薪ストーブ愛好家なのではなかろうか。
そして肝心な刃
危険が無いよう、キチンと皮製か何かのカバーをかけられている。
美観的にもイケてる。
だが、これはもちろん令和のマンガ、アニメゆえの設定。
大正期の斧は、グリップ成しの直線柄
そして刃先をガードするものは「刃沓」とよばれるものだった…
続く
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